旅の憂い

日常

新年早々、旅をしています(先週も旅したばかりでは?)

高速バスの旅って、出発した時がいちばんワクワクする。普通の車よりもちょっと視点が高いし、天気が良いと見晴らしの良さが楽しめる。

個人的な楽しみポイントとしては、高速に乗ってすぐ、自宅の近くを通るところ。

いつもの風景、見慣れた街を別アングルから見下ろすのはどこか愉快で、新鮮だ。自分の住む街の屋根が思いのほか密集していて驚いたりするし、川沿いは行けども行けども、何故か、飽きない。

ゆるやかな離陸。という印象。
これから始まる楽しい時間への期待を段々と高めていってくれる。

……ところが、宿泊となると打って変わって落ち着かなくなる性分らしい。

遠方で過ごす夜は、福島であれ、新潟であれ、木更津であれ、大なり小なり、毎度同じ情緒不安定に襲われる。

その度に毎度、その理由について頭をめぐらせるのだが、不思議なことに毎度べつの答えにたどり着いてしまう。つまり、枝葉の部分を言い得てもその本質をまだ掴めてない、そういう事象ということなのかもしれない。

日常から隔絶されることが不安なのだろうか、と、今回は感じた。

私は山の怖い話や海の怖い話が苦手だ。それから、海外で事件に巻き込まれたニュースを聞くのも。
それは、自分の安心する場所から遠く離れた場所で、なにかにとらわれて、二度と帰れない、という状況に対してゾッとしてしまうからなのだと思う。とにかく恐ろしくて仕方がない。

もしかしたら旅に対して私が感じる情緒不安定も、そのようなことなのかもしれない。思い返せば、夜だけが不安定だ。
朝になればケロッとしている。

夜は何が心をざわつかせるんだろうなぁ。

……でも、一番恐ろしいのは、そんな情緒不安定を迎えた時にふと「あれ? そもそも、私に帰れる日常なんてあったんだっけ、どれが私の現実なんだっけ……」という気分になってしまうことだ。

とりあえず、わるい夢を見ないように気休めのセージスプレーをシュッシュしたりしている。香りというやつは、こういう時けっこう頼りになるのだ。

コメント

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